
「介護の今」を五・七・五で綴る——宮崎の介護短歌大会、わたしの年中行事です
「今年もこの季節がやってきたなぁ」と、ポストに届いた一枚のチラシを手に、毎年少しだけ胸が熱くなります。それは、宮崎で開催される「心豊かに歌う 全国ふれあい短歌大会」の案内。
この短歌大会、実は私にとって、もはや“年中行事”なんです。
スマホで綴る、介護の一場面
介護の仕事に関わる中で、心に残る出来事や、ふと胸に湧く感情がありますよね。笑顔、涙、イライラ、そしてやさしさ——そういった日常の断片を、私は思いついたときにスマホにメモしています。
こんなふうに、日常のリアルな場面が、五・七・五におさまると、なぜだか少しだけ救われたような気持ちになります
「短歌大会」は、心を整える時間
この大会に参加しはじめたのは数年前。介護福祉士の職業訓練中に授業の一環として短歌を作成し、作品を応募したのがきっかけでした。実習中に、感じた感動を書いた短歌が入賞したときには、本当にびっくりしたのと、この気持ちに共感して評価してくれたと思うと、とても嬉しかったです。
それから毎年、「今年も応募しよう」と思うことで、あぁ1年が経ったんだな、と実感します。育児や仕事でバタバタしていても、短歌に向き合う数分は、なんともいえない静けさと、自分を振り返る時間になります。
参加方法はかんたん。自分の言葉でOK
チラシが届いたら、スマホで応募フォームに入力するだけ。要介護の方や介護をしているご家族、介護職、学生など、どんな立場の人でも応募できます。
難しいルールもなく、気持ちが込もっていればそれだけで素敵な作品になります。「短歌なんてやったことない…」という方も、どうか気負わずに一歩踏み出してみてほしいです。宮崎県だけでなく世界中から短歌の応募ができます。心が動いた瞬間を短歌にしてみて下さい。
応募期間は令和7年6月1日〜7月31日です。一人2首応募できるのでぜひ、軽い気持ちで作って応募してみて下さいね。
短歌は、もうひとつの「声」
介護の現場では、たくさんの感情が交錯します。でも、日々の忙しさのなかで、その感情をうまく言葉にできないことも多いですよね。短歌は、そんな「声にならない声」をそっと形にしてくれます。
今年もまた、わたしはスマホに一句、ふた句と入力しながら、静かに自分を見つめ直しています。
「また来年も書けるかな」「どんな1年になるかな」「心が動かされる、一言に巡り会えるかな?」
そんなことを思いながら、自分自身の変化にも気づける、短歌というささやかな楽しみ。
宮崎の短歌大会は、わたしにとって、そんなあたたかい存在です。

