
「リハパンって何?」と聞かれることがありますが、これは紙パンツのことです。
介護の現場や、ご自宅での生活の中で、尿もれや便の処理のことで困った経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。リハパンはそんなとき、生活の質を守るための選択肢の一つになります。
今日は、紙パンツを選ぶタイミングや工夫、実際に現場で感じたことを交えながら、少しお話してみたいと思います。
布の下着から紙パンツへ ― タイミングと判断
「いつから紙パンツにしたらいいのか分からない」
これ、よく聞かれるご相談です。
判断の目安になるのは、次のような場面です。
- 尿もれが多くなり、布のパンツでは対応しきれなくなった
- パットだけでは吸収が追いつかない
- 便の失敗で下着や服を汚してしまうことが増えてきた
- パットの交換や処分が難しくなってきた
こうした変化が出てきたら、紙パンツ(リハパン)を検討する時期かもしれません。
軽度の尿もれであれば、吸水量の多いパットを布の下着に装着して、その都度交換する方法もあります。これは衛生的にもコスト面でもおすすめです。
紙パンツ=分厚いは昔の話です
昔は「モコモコして見える」「ごわついて違和感がある」と言われていた紙パンツも、今ではずいぶん進化しています。
- 薄くて目立ちにくい
- 肌あたりが優しい
- 吸収力が高い
- 種類が豊富
最近では、ドラッグストアに行くと多種多様な紙パンツが並んでいて、まるで下着を選ぶように手に取れるようになりました。時間がある時に、どんな種類があるのか一度見に行ってみることをおすすめします。
「パットの処分ができてないかも?」と感じたら、無理に続けるより、紙パンツに移行した方が本人も周囲も快適に過ごせることが多いです。
「履きたくない」そんな気持ちも自然なこと
ただ、紙パンツに抵抗がある方も多いのが現実です。
「私はまだ大丈夫」「恥ずかしい」「そんな年寄り扱いしないで」――。
特に認知症の方や、プライドの高い方ほど、紙パンツを拒否されることがあります。
それでも、外出時だけ使う、寝るときだけ使うなど、部分的に取り入れて慣れていく工夫が大切です。
実は私の60代の姉も、外出時には紙パンツを履いているそうです。
「やっぱり安心感が違う」と言っていました。
ちなみに…
100歳になっても布の下着で、尿もれ知らずの方もいます。本当に羨ましい限りです。
そして私は40代ですが、尿取りパットをつけないと不安でいっぱいです。
外出時もまずはトイレを探してしまう頻尿です。ちなみに夫も頻尿なため、外出時は意気投合してトイレを探す仲良し夫婦です。
排泄用品は“恥ずかしいもの”じゃない
介護をする人、される人、どちらにとっても排泄の悩みは大きなストレスになりがちです。でも、「紙パンツを使う=恥ずかしいこと」ではありません。
毎日の洗濯や、尿のにおいの残り、処分の手間――。
誰かが無理をして成り立つ生活では、いずれどこかに無理が出てきてしまいます。だからこそ、自分や家族の負担を軽くするためにも、使えるものには素直に頼ることが大切だと思います。
最後に
排泄用品って、他人にはなかなか相談しづらい話題かもしれません。
でも、誰もが通る道、そして誰にとっても快適で dignified(尊厳のある)生活を送るために大切なことです。
紙パンツも、選び方や使い方次第で快適さがぐっと変わります。
もし「そろそろ考えた方がいいかな」と思ったら、一度手に取ってみるだけでも何かが変わるかもしれません。
どうか、介護する方もされる方も、無理をせず、我慢しすぎず、自分に合った選択をしてくださいね。
利用者様でピンクベージュ色の紙パンツを履いている方がいて「かわいい」と評判でした。これからは介護用品のデザインや種類も増えていきそうですね。

